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お寺への供え物:法事のお菓子の選び方とその意義

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寺院で行われる法要では、家庭での法要とは異なり、供え物を持って行く必要があります。

お線香や蝋燭ろうそく、花瓶は寺院側で用意されていますが、生花や季節の果物は参列者が持参することが一般的です。

では、お菓子は供えるべきか、そしてどのような種類が適しているのか、また、その価格帯はどの程度が相場なのか、これらの点について解説します。

寺院へのお供え:お菓子の必要性とおすすめの種類

供え物に関しては、地域や宗派によって様々ですが、お菓子と果物を組み合わせるのが一般的です。

供える際のお菓子は、故人が生前好んでいたものが最適ですが、傷みやすいものや不適切と思われるものは避けましょう。

お菓子は、長持ちするもので、個包装された多数が箱に入っているタイプが好まれます。

これは、法要の後、お坊さんが参列者に分けて持ち帰るように勧めることがあるためです。

供え物を持ち帰ることは供養の一環とされており、分けやすいように個包装されていると好まれます。

もちろん、特にそう言われない場合は、そのまま寺院に残して帰ります。

寺院へのお供えにふさわしいお菓子の選び方

お供えに適したお菓子の種類について考えると、和菓子では饅頭や煎餅がよく選ばれ、洋菓子ではマドレーヌやクッキーなどの焼き菓子が適しています。

昔は特別なお供え用の和菓子を和菓子店で予約して準備することが多かったのですが、現在はそのような習慣は減少傾向にあります。

現代では、デパートなどでさまざまな種類のお菓子を気軽に購入できるようになっています。

ただし、中には祝事用のお菓子も混ざっているため、選ぶ際には注意が必要です。

特に、祝事用の紅白饅頭などは避けるべきです。

お菓子の詰め合わせを選ぶ際、仏事用と祝事用が混在している可能性があるため、購入する際には仏事用であることを店員に伝えると、中身を変更してもらえることもあります。

お店で相談すれば、適切なアドバイスが得られるでしょう。

寺院へのお供え物ののし紙の書き方

寺院にお供えする際ののし紙の表書きは「御供」「御供物」「御仏前」などと記すのが一般的です。

もし、複数の故人の法要を同時に行う場合は、右から左に故人の名前と忌日を順に記載します。

例えば「御供 ○○何回忌 △△何回忌」という形式です。

のし紙には、黒と白の結び切りの水引を用います。

名前に関しては、施主の氏名を記載することが一般的ですが、家族名を記載することもあります。

のし紙は、外側に掛ける「外のし」で、お供え物であることを明示します。

和菓子店では「掛け紙」という言葉を使用することが多いです。

仏事用の包装紙を用意している店もあるため、仏事用であることを伝えて包装してもらうのが良いでしょう。

寺院での法要におけるお菓子のお供えの相場

寺院で行われる年忌法要などにお供えするお菓子の価格は、一般的に3000円から10000円程度が相場とされています。

葬儀や通夜でのお供えも、同様の価格帯が目安です。

ただし、これらの場合、費用は多くの時葬儀社が管理し、葬儀代金に含まれることが一般的です。

それでも、地域の風習や宗派、寺院の慣習によって相場は変わるため、一律の基準はありません。

地元のお菓子屋さんや寺院へ供え物を提供している店舗に相談すると、適切な情報を得られることがあります。

檀家だんかの方々からのアドバイスも有益です。

ただし、寺院との接点が少ない場合は、檀家の方々や適切なお店について知らない可能性もあります。

そのような場合でも、一般的に言われている3000円から10000円程度で十分です。

お供えの際には、金額よりも心のこもった気持ちが重要です。

高額なお供えでも、心が込められていなければ、その価値は低くなってしまいます。

まとめ

お寺での法要に供えるお菓子は、価格帯としては3000円から10000円が一般的です。

日持ちが良く、個別に包装された多くのお菓子が入った箱入りタイプが好まれます。

お供え物に添えるのし紙は「御供」や「御仏前」といった表記が通例ですが、仏事専用の包装を選ぶことをお勧めします。

しかし、宗派や地域によっては異なる慣習があり、最近では金銭でお供えをすることも一般的になっています。

日頃からお寺との関わりが少ない人が多いため、寺院の慣習やマナーに詳しくないこともあります。

そのため、不明点があればお寺に相談し、適切なアドバイスを求めることが大切です。

法要を行う際は、お寺の設備を利用することになりますので、お席料などを用意し、お寺に対して適切な礼儀を尽くすことが重要です。